トロントからオタワまでのドライブ旅行

トロントからオタワまでの楽しいドライブ旅行に出かけると、カナダを代表する2つの都市の間に位置するオンタリオの隠れた宝石に出会えるチャンスがあります。小さな町と州立公園にはそれぞれ独自の魅力があり、オンタリオの歴史、文化、自然の美しさが豊かに絡み合った様子を垣間見ることができます。そうした小さな目的地の素晴らしさや、そこでしかできない冒険のために訪れるべき理由を発見しましょう。

Several hands on a map

Franklin Island | Destination Ontario

ハイウェイ401ルート

トロントからオタワまではハイウェイ401を走るのが最も近道です。北米で最も混み合う高速道路であるため、トロント近くの最も広いポイントには18車線あり、カナダの人口の半分以外が住むケベックシティ-ウィンザー回廊の主要な交通ルートの一部となっています。多くの住民に加えて、旅の途中に通り過ぎる景色の美しい町やカウンティには体験すべきものがたくさんあります。歴史的建造物や楽しいフェスティバルから、地元の料理やスモールビジネスまで、多様なオンタリオの魅力を見つけられるはずです。

コーバーグの町

トロントから東へ1時間半ほどのところにあるコーバーグは、有名な海岸と魅力的な歴史地区が存在する小さな町です。

コーバーグビーチの輝くような青い水面と砂浜を楽しむことができます。この隠れた宝石には、2つのビーチがあります。静かに過ごしたいときは、ウェストビーチや趣のある遊歩道を目指しましょう。

オンタリオのコーバーグに来たら、コーバーグビーチから西へ徒歩12分のところにあるコーバーグハーバーに立ち寄りましょう。イーストピアとウェストヘッドランドに囲まれた、絵画のように美しいこのハーバーからボート、カヌー、カヤックが出発します。このエリアはカモメ、アヒル、マガモ、ガチョウが集まることで知られているので、バードウォッチングが好きな人にぴったりの場所です。

コーバーグの町役場として使われている、19世紀新古典主義建築のビクトリアホールなど、ダウンタウンの歴史的な場所を訪れてみましょう。ビクトリアホールの裏には、1850年代のコーバーグの経済的繁栄を象徴するオールドマーケットビルディングがあります。

プリンスエドワードカウンティ

次のおすすめの場所はプリンスエドワードカウンティです。オンタリオで最も人気のある国境近くの目的地です。ライラックの垣根が咲き誇る5月には、アデガワインバーオールドソルトカクテルズなどの流行りのバーがオープンします。緑豊かなこの地域では多様な料理シーンが見られ、幅広いレストラン、ワイナリー、手作り食品の職人がそろい、カウンティ独自の風味や材料を提供しています。

新鮮な野菜やグルテンフリーの食品をお探しの場合は、ウェリントンのグッドプレイスを訪れるとよいでしょう。地元で焙煎されたコーヒー、種類豊富な紅茶やオーガニック飲料を飲むことができます。また、朝食、ランチ、ディナーで利用できるので、いつ立ち寄っても健康的な食事を楽しむことができます。

美味しい食事や飲み物を友人と楽しめる、ピクトンにある人気のレトロスポット、ヴィクソーシャルの屋外パティオの1つで食事をとることもできます。クラブケーキ、チキンテンダー、バーガーなどを試してみましょう。食前や食後には屋内と屋外でゲームを楽しみ、金曜日と土曜日は80年代や90年代のミュージックにのって踊ることができます。

5月から10月に訪れるなら、カウンティのサウスショアにある           が夏の時期におすすめです。このレストランではホットバターを使った絶妙なロブスターロール、殻をとった牡蠣、地元で採れたカワカマスを使ったフィッシュアンドチップスを楽しむことができます。

ヒラーにあるフロッシーズサンドイッチは隣のカーソンズ・ガーデンマーケットで栽培されたハーブと職人がてがけたハムなどを使って、美味しいサンドイッチとバーガーを作っています。夏や冬の間はこのフードトラックを訪れましょう。カーソンズ・ガーデンマーケットの外で営業しています。

プリンスエドワードカウンティのもう1つのおすすめスポットは、ブルームフィールドにあるウェリントン・ファーマーズマーケットです。新鮮な食品や地元産の商品を売る農家の人たちやスモールビジネスでにぎわう屋外マーケットです。5月から10月の時期にオープンしています。

石灰岩が豊富に含まれた土壌と熱心なワイン醸造家たちのおかげで、このカウンティは素晴らしいブドウ園でも知られています。ワウプースエステートワイナリークロッソンチェイスヴィンヤードハフエステートワイナリーサンドバンクスワイナリーなどの地元のワイナリーで生産された素晴らしいワインを楽しみましょう。

サンドバンクス州立公園で湾口に立ちはだかる世界最大の砂丘を訪れましょう。家族連れに人気のこのビーチには、オンタリオ湖から広がる3つの美しい砂浜があり、公園の砂丘や湿地を通る歩道があります。

この素晴らしいカウンティをもっと探検したいなら、芸術的なドレイクデボンシャーから優美なロイヤルホテルまで、プリンスエドワードカウンティで最高の滞在場所の1つに宿泊してみましょう。

キングストン

次は、トロントとオタワの中間あたりにあるキングストンです。この活気に満ちた都市はカナダの最初の首都で、カナダ史において重要な役割を果たしました。ここでは、歴史的建造物、素晴らしい眺めの景色、芸術や文化に出会うことができます。

フォートヘンリーは、世界中から訪れる旅行者を魅了してやまない、キングストンで必見の場所です。この史跡は1812年の戦争時の要塞に代わって建設されたもので、ポイントヘンリーの上に建てられ、モントリオールやオタワ、西部のさまざまな町をつなぐ供給路における主要な滞在地となりました。荒廃後、砦は1930年代に博物館および史跡として復元されました。夏の開館時には、ガイド付きツアーに参加すると19世紀の軍人の生活を体験でき、国際的に高く評価されているフォートヘンリーガードの素晴らしいパフォーマンスを見ることができます。

グレートカタラキー川の対岸までドライブして、カナダ最古の刑務所であるキングストン刑務所に行ってみましょう。1867年から2013年まで、カナダで最も悪名高い囚人の何人かが収容されていました。施設の居住エリアと労働エリアをガイド付きツアーで回り、昔の職員から伝わる話を聞き、北ゲートや独房など注目の場所を訪れて、囚人たちの生活をのぞいてみましょう。

キングストンの活気あふれる芸術と文化にひたりましょう。ギャラリーレイモンドはキングストンの巨大な商業ギャラリーで、400点以上の芸術作品を展示し、多様な地元のアーティストグループの代理を務めています。半月に1回展示会を開催し、新人アーティストの作品をコミュニティに紹介しています。カラフルなマーテロアレイも歩いてみましょう。キングストンのダウンタウンにあるアートをテーマにした歴史ある路地で、オリジナル作品やプリント作品が飾られており、そこで直接アーティストと話すチャンスもあります。アグネスエザリントン・アートセンターで最先端のモダンアートを鑑賞するのもよいでしょう。この洗練されたアートセンターでは、有名なオランダ人画家レンブラントの500点以上の作品を含め、カナダの歴史的な芸術作品、先住民アート、アフリカ芸術など幅広い作品を鑑賞できます。

宿泊を予定している場合は、キングストンのおすすめの宿泊先をご覧ください。

サウザンドアイランズ

キングストンから北東に約30分車を走らせると、サウザンドアイランズに着きます。有名な城、多様な生態系、ハッとするような自然の美しさが共存するこの素晴らしい地域では、歴史、生態、壮大な景色の融合が見られます。

サウザンドアイランズを訪問するなら、サウザンドアイランズ地域のプレミアクルーズライン、サウザンドアイランズ・クルーズは欠かせません。ウォーターフロントギフト&アパレルでチケットを購入して、キングストンのダウンタウンで乗船場を見つけましょう。1時間のディスカバリークルーズではキングストンの海岸沿いの景色を、人気の3時間のハート・オブ・ザ・アイランズクルーズではサウザンドアイランズの絶景を楽しむことができます。このサウザンドアイランズボートツアーは4月から10月まで開催されています。

自然をもっと近くで楽しみたいなら、北東に車で40分走るとサウザンドアイランズ国立公園に着きます。素晴らしい花崗岩の島々や起伏に富んだ海岸をボートで探索したり、木が敷かれた小道をたどって公園を歩き回りましょう。テントと素朴な小屋を合わせたようなプライベート空間を提供する、パークスカナダのoTENTiksに宿泊することもできます。

サウザンドアイランズ展望タワーに登ってみましょう。5月から10月までオープンしています。このタワーのエレベーターは地上130メートルの展望デッキに40秒で到達します。展望デッキでは、サウザンドアイランズとセントローレンス川の素晴らしい眺めを楽しむことができます。空からの壮大な景色が見たいという方は、サウザンドアイランズ・ヘリコプターツアーをご利用ください。

この美しい地域には、いたるところに快適なホテル、宿、B&Bが位置しています。サウザンドアイランズの人気の宿泊先をご覧ください。

フロンテナック州立公園

キングストンから車で約45分のところにあるフロンテナック州立公園は5,355ヘクタールの広さで、あらゆる年齢の人が四季を通じて楽しめるバックカントリーレクリエーションの場となっています。この公園は年間を通して利用でき、季節ごとにさまざまなアクティビティを提供しています。ハイキング、スノーシューイング、クロスカントリースキーを楽しむことができ、木々の間を飛び交う多様な鳥類を観察できます。

園内には48のキャンプ場があり、オンラインまたは電話で最大5か月前からキャンプ場を予約できます。園内でバックカントリーキャンプをするには、キャンプ許可が必要です。

エルジン

エルジンはオンタリオのトウモロコシ王国の中心にある小さなコミュニティで、穏やかな景色以外にも魅力がたくさんある隠れた宝石のような場所です。オンタリオの小さな町の中でも申し分ない、この魅力あふれる居住地には1800年代の初めに人が住み着くようになり、サウスクロスビータウンシップで最も注目される村へと成長しました。このコミュニティは、キングストンから北東に約40分車を走らせた場所にあります。

ユネスコの世界遺産であるリドー運河には45の水門があります。その1つであるエルジンのジョーンズフォールズロックを堪能しましょう。水門は、水位が異なる場所をボートが通過できるように設計されています。もともと軍事目的で建設されましたが、現在水門システムはレジャー用のボートに使用されています。サンドレイクの南端にある水門所からジョーンズフォールズロックの石造りのアーチ状のダム、鍛冶職人の鍛冶場や、水門事務所を訪れてみましょう。

ハイウェイ401のとっておき情報

  • 車が必要な場合は、ハーツエンタープライズレンタカーバジェットカナダなど、信頼できるレンタカー会社をチェックしましょう。
  • ハイウェイ400と401沿いにあるONrouteの看板を見逃さないようにしましょう。この頼もしい看板は、次のONroute休憩所までの距離を教えてくれます。休憩所には、食事や飲み物、ガソリンスタンドなど、オンタリオのドライブ旅行中に必要なものがそろっています。
  • できれば渋滞する時間(午前6時から9時頃と午後3時から7時頃)にハイウェイ401を通るのは避けましょう。高速道路の上部にある看板には、一番遅延が少ない車線の最新情報がライブで表示されます。
  • 電気自動車を運転している場合は、トロント、キングストン、プリンスエドワードカウンティ、オタワにあるさまざまなEV充電スタンドに立ち寄ることができます。行先にある充電スタンドを探しましょう

ハイウェイ7ルート

時間に余裕がある人には、トロントとオタワ間にある、ハイウェイ7の日光が注ぐ丘陵が美しいルートがおすすめです。この535キロ長の魅力的なルートは、以前はノーザンハイウェイとして知られており、東側はマーカムからオタワに伸びています。生い茂った森と田舎の農地を通過するこの静かでゆったりとしたルート沿いには、歴史のある小さな町や村がいくつかあり、旅行者を歓迎しています。それぞれに歴史があり、忘れられない旅行の思い出ができるでしょう。

ピーターボロ

ピーターボロはカワーサレイクス地域にある最大の都市の1つで、荘厳な湖と河川で知られています。ピーターボロで最も有名な観光スポットの1つであるカナダカヌー博物館は、カヌー、カヤック、オール付きの船のコレクションを世界最大規模でそろえており、初期開拓者の歴史や先住民の文化を紹介しています。博物館は新しい場所へ移転するため、現在閉館中です。2024年の冬に開館予定です。最新情報については、博物館のウェブサイトをご確認ください。

高さ約20メートルのピーターボロリフトロックは、最長約20メートルのボートを運ぶことができる巨大なコンクリート構造物で、世界で最も高いリフトロックです。トレント・セバーン水路にあるこの素晴らしい技術の結晶にはビジターセンターがあり、このリフトロックを建設したチームについて知ることができます。また、お土産が買えるギフトショップもあります。

パース

オタワから南西に車で1時間ほどのところにあるパースは、劇場、アートギャラリー、野外アクティビティで知られています。この小さな町には、パース博物館ホール・オブ・リメンバランスマンモスチーズコートハウスキャノンズなど、注目のスポットも数多くあります。

その他の小さな町

ハイウェイ7には、観光の合間に立ち寄れる小さな町が他にもいくつかあります。以前は主要駅だったハヴロックのライオンズミレニアムパークには、古い黄色の車掌車が置かれており、近くには金曜に営業しているファーマーズマーケットがあります。マルモラにあるマルモラ鉱山は鉄鉱石の廃鉱山で、ガーネットやパイライトなどの鈍く光る鉱物の宝庫です。消火栓ツアーに参加して、魅力的なツイードの町を探検してみましょう。毎年気まぐれなデザインがペイントされた多数の消火栓を見ることができます。パースから北西へ車ですぐのところにあるバルダーソンに向かい、100年続くチーズ製造技術で上質なチーズを生産する元チーズ工場のバルダーソンビレッジ・チーズストアを訪れるのもよいでしょう。

ボンエコー州立公園

ハイウェイ7から左折してハイウェイ41に入ると(イーガンビルの標識に従ってください)、ボンエコー州立公園があります。景色が美しいこの公園は、圧倒的な自然の美と岩だらけの景観で知られ、歴史とアウトドアを好む方にぴったりの場所です。高さ100メートルのマジナウロックがそびえ、そこには赭土で何百もの先住民の絵文字が描かれており、カヌーやカヤックで見学することができます。このような定型化された人間、魂、動物の絵は、1982年にカナダの国定史跡に指定されました。

また、ボンエコー州立公園にはさまざまな種類の野生動物が生息し、湖がいくつもあります。サイクリング、野鳥観察、カヌー、釣り、ハイキングなど、多様なアウトドア活動を楽しむことができます。もっと自然と触れ合いたい人は、バックカントリーキャンプ場、カーキャンプ、ルーフテント、RVキャンプ用のキャンプ場など、公園が提供する無数のキャンプオプションを利用してみましょう。

車をお持ちでない方は、トロントからオタワまでVIA鉄道の列車で行くことをご検討ください。この列車は、ほぼ毎日7回トロントのユニオンステーションを発車し、ポートホープ、コーバーグ、ベルビル、キングストン、スミスフォールズなど、その他にも趣のある都市や町に停まります。快適で気楽な旅行体験をお楽しみください。運転のストレスなく、景色を思う存分堪能できます。

トロントからオタワまでの最高のドライブ旅行とは、目的地に到着することだけでなく、途中にある小さな町や自然公園で忘れられない冒険をすることでもあります。

最終更新: 2024年4月23日